今回は、な、なんとハイジを飛び出しての活動です!
目的に到着したら早速作業開始!今回はやること盛沢山だけど、出来るだけ自分たちでやってもらおうと決めてました。まずは道具作りから。いったいなんの道具を作るのでしょうか?
正解は、今回の目的である「五平餅を食べる」を達成するための火吹き、竹串、コップ、お皿の4点です!
竹林からこれらの目的に合った竹を切り出すところから始めます。
上の細い竹は火吹きに、下の太い竹はコップやお皿に、節が長いところは串に使うといいよ。とアドバイスをして、一番いい竹を1本選んで切り倒してもらいました。「竹は切り口と反対側に倒れるからね」と伝えると、「え!?違うんじゃない?切り口側でしょう。」とのこと。切ってみると普通の木とはちょっと違うことが分かったかな?
ナタだって使います。
ナタで枝を打ち落とした後、ノコギリで道具に適した竹を切っていきます。
竹串はナタで細く割ります。
火吹きはキリで穴を開けました。
だんだんみんなの真剣な顔が、頼もしくみえてきました。
全員がマイ火吹き、コップ、お皿、串2本を作り終えたら、今度は家の中で五平餅作りです。
「すり鉢でご飯を半殺しくらいに搗くんだよ~」と伝えると「皆殺しにしたらどうなるの?」という質問が。。。餅になるんじゃない?10回くらい搗くとみんな疲れちゃいます。
それでも何とか自分たちが食べる五平餅2本分をそれぞれ搗き終わり、自作の竹串に手水をつけてくっつけていきます。
それでも何とか自分たちが食べる五平餅2本分をそれぞれ搗き終わり、自作の竹串に手水をつけてくっつけていきます。前半組はあっさり2本作り終わりましたが、後半組はなかなか竹串にご飯が付かず苦戦してました。手水の中にぽっとんしちゃったり、手にみんなご飯がくっついちゃったり。
作った五平餅を乾かしている間に、今度はスリコギを使って材料をゴリゴリ。材料は本格的。八丁味噌やたまり醤油など見慣れない材料もあったけど、全部ゴリゴリしちゃうとあら不思議。とっても美味しいタレの出来上がり~
あれ、どこからかオセロを見つけて対戦が始まりました。「タレ作っておいてね~」だって。頑張ってタレ作りをした子には内緒でお味見♪
いよいよ五平餅を焼きます。焚き木を拾ってきて、囲炉裏に自分たちで火をおこします。「新聞は1枚だけあげるから、あとはどうやったら火がおきるかみんなで考えてやってみてね」と伝えて見守ります。
協力して太い枝を折っています。↓
ここからがすごい団結力。「俺は火吹きをやるから、急いで葉っぱ持ってきて!」火が消えそうになると「よし、全員で葉っぱを集めるぞ!」「〇〇と〇〇は枝をお願い!」「みんなで吹くぞ!」など声を掛け合い真剣そのものです。炭に火がちゃんと移るまでずっとこの調子でした。太い枝は体重のある子に踏んでもらって何人かで折ったり、焚き木が無くなると皆で取りに行ったり、素晴らしいチームプレーでした。
やっと火が炭に移り落ち着いてくれたところで五平餅を焼き、さらに胡桃だれをつけて香ばしく焼けたら完成!!自作の竹製コップにお茶を注ぎ、自作の竹製お皿でいただきまーす!
「もう腹ペコー。今日は色々やったから腹ペコに決まってるよ~」「囲炉裏の方があったかいね~」(焚き木を集めに行った時点で、あえてストーブを消しました)
「美味しー!」「うめー!の大合唱
スカートに五平餅が落ちちゃっても、「良かった♪」のkちゃん。それは、五平餅がセーフだからだそう。私はてっきり「スカートに五平餅がついちゃったー!!」となると思ってましたが「スカート汚れても気にしなーい」だそうです^^
2本ペロリと平らげて、まだまだ遊び足りない子供たちは、外でサッカーを始めました。それから帰り途中の公園で遊び、盛沢山な一日は怪我なく無事に終わりました。
(食べているところ写真撮れなかった子、ごめんなさい。)
あまりにも便利になりすぎている世の中にどっぷりと浸かって生活している大人たち。その中で、子供たちも必然的に便利に慣れてしまっていて、いつの間にか「面倒くさい」という言葉が多く聞こえてくるのが気になっていました。1から自分たちの手で食べ物を頂く体験をしてもらいたくて。今回の試みはとっても新鮮で楽しかったようです。今日の体験が新しい芽となり、いつの日か役立つ機会があったら嬉しいな。
また、機会があったら1から自分で体験シリーズやってみたいと思います。